ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏|村上春樹氏は国を超えた作家

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 今年のノーベル文学賞に日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏が受賞されました。
スウェーデンのアカデミーの選考委員会は日本時間の5日の午後8時過ぎに受賞を発表しています。イシグロ氏も初めは「いたずらだと思った」とコメントするなど、本人も想定していなかった受賞のようです。

 地元長崎からは喜びの声が多数寄せられています。しかし、都心で号外が配られた際、多くの日本人がその存在を知らなかったと述べ、これから書店で見かけたらぜひ読んでみたいという意見が多かった。
 そんな、日本人でも知らない人が多いカズオ・イシグロ氏とは一体どんな人物なのか。

プロフィール

 1954年、日本人の両親の元、長崎に生まれる。日本の幼稚園に通っていたが、5歳の時に、海洋学者の父親の仕事の関係で渡英。その後、イギリス国籍を取得している。29歳で帰化。

 

作品紹介

 作品は短編のものもあるが、主に長編小説がメインとなり、作品は英語で発表されている。日本で発売されているものは別の日本人が翻訳したものとなっているも、作品を読む上で魅力となっている。

1982年 「遠い山なみの光」 彼のデビュー作にあたる



 故国を去り英国に住む悦子は、娘の自殺に直面し、喪失感の中で自らの来し方に想いを馳せる。戦後まもない長崎で、悦子はある母娘に出会った。あてにならぬ男に未来を託そうとする母親と、不気味な幻影に怯える娘は、悦子の不安をかきたてた。だが、あの頃は誰もが傷つき、何とか立ち上がろうと懸命だったのだ。淡く微かな光を求めて生きる人々の姿を端正に描く

 

1986年 「浮世の画家」 2作目の作品 

 戦時中、日本精神を鼓舞する作風で名をなした画家の小野。多くの弟子に囲まれ、大いに尊敬を集める地位にあったが、終戦を迎えたとたん周囲の目は冷たくなった。弟子や義理の息子からはそしりを受け、末娘の縁談は進まない。小野は引退し、屋敷に篭りがちに。自分の画業のせいなのか…。老画家は過去を回想しながら、みずからが貫いてきた信念と新しい価値観のはざまに揺れる

 

1989年 「日の名残り」

 品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々―過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。

 

2000年 「わたしたちが孤児だったころ」

 1900年代初め。上海の租界で暮らしていたクリストファー・バンクスは両親の謎の失踪により10歳で孤児となった。イギリスに戻り、成長して探偵になった彼は、日中戦争が勃発し混迷をきわめる上海へ舞い戻るが…。

 

2005年 「わたしを離さないで」

 臓器移植の提供者となるために育てられた若者が主人公。2010年の映画化では「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイも主要キャストと一人だ。日本では綾瀬はるか主演のドラマでも話題となった。
自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育った施設ヘールシャムの仲間も提供者だ。共に青春 の日々を送り、かたい絆で結ばれた親友のルースとトミーも彼女が介護した。キャシーは病室のベッドに座り、あるいは病院へ車を走らせながら、施設での奇 妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に極端に力をいれた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちの不思議な態度、そして、キャシーと愛する人々 がたどった数奇で皮肉な運命に……。

 

2015年「忘れられた巨人」

 老夫婦は、遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村を後にする。若い戦士、鬼に襲われた少年、老騎士……さまざまな人々に出会いながら、雨が降る荒れ野を渡り、森を抜け、謎の霧に満ちた大地を旅するふたりを待つものとは――ブッカー賞作家の傑作長篇。

 

授賞時のコメント

 ロンドンで会見をしたイシグロ氏。「世界が不安定な状況の中で小さな形でも平和に貢献できれば嬉しい」、「偉大な先人達の中に自分の名前が加わることはとても光栄だ」とコメント。授賞式は12月10日、ストックホルムで開催予定。賞金は日本円で約1億2400万円。

好きな小説家は村上春樹氏

 2006年ロンドンのヒルトンホテルで行われたインタビューでは、ロシアの作家が好きだと回答している。チェーホフ、トルストイやドストエフスキー等。
 現代作家の中でも、村上春樹がもっとも興味ある作家だと語っていた。彼の作品は世界中で親しまれ国を超えた作家だともコメントしています。2人は何度か会食をしたことがある仲のようです。

さいごに

 今回の授賞を受け、イシグロ作品が多くの日本人に親しまれ、その生息域を増やしてくれることを願っています。私は映画、ドラマ化された「私を離さないで」を何の情報もない真っ新な状態で見たとき、体が凍り付いたことを今でも覚えています。唯一無二の小説家であるカズオ・イシグロさんのこれからのご活躍をますます期待しています。

 

 

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