出産してから待ったなしで始まる授乳。初めて自分の母乳が出た時は、とても嬉しくて、幸せを感じました。
しかし、赤ちゃんが一生懸命に吸った乳首は擦れたり、傷ができてしまい、痛くて痛くてしょうがありませんでした。
そんな時、乳首の痛みを和らげてくれる『メデラニップルシールド』を使って本当に救われました。
この記事では、私が乳首の痛みをとるために使ったケア用品や、予防法などを詳しく解説していきます。
痛みの原因は浅飲みだった
出産後3日~4日後にやっと少しずつお乳が出始めました。退院後は里帰りして、大変ながらも育児を楽しんでいました。
そんなある日、右乳首が授乳すると痛みを感じるようになりました。(正確には乳首の根元)
どうやら、赤ちゃんの飲み方が乳首を浅くくわせた状態の『浅飲み』になっていたようで、乳首に傷ができてしまいました。
乳首に傷を作らない為にも、正しい母乳の飲ませ方をマスターしましょう。
母乳を飲ませる時のポイント
- 乳首は先端だけでなく、乳輪全体を咥えさせるようにして飲ませる
(咥え方が浅いと赤ちゃんの舌の動きが十分に伝わらないので、母乳の出る量が少なくなってしまう) - ママは動かず、赤ちゃんの頭を引き寄せ、乳首で口の周りを刺激して、大きく口を開けた時に咥えさせる
上手に飲ませることができている場合
- 吸っているときの唇がアヒル口のように外側に広がっている
- 赤ちゃんのあごがママのおっぱいに触れている
- 乳輪全体をくわえて飲み、喉が動いている
うまく飲むことができていない場合
- おちょぼ口のようにすぼめた状態
- 浅吸いの状態が続き、乳首にキズができてしまう
- チュッチュと空気がもれる音がする
赤ちゃんが母乳を吸っているときの口の中の状態を分かりやすく解説した動画があります。
小さな体で一生懸命吸っている赤ちゃんって愛おしいですね。上手なラッチオンを目指そうと思いました。
ラッチオンとは、赤ちゃんが吸いつこうとするタイミングに合わせて、ママが上手に乳首を赤ちゃんの口にふくませ、赤ちゃんの哺乳とママの授乳がスムーズに開始されること。
私がやった間違ったセルフケア
乳首の痛みをとってくれるような商品もありそうだけど、できるだけお金をかけたくなかったので、勝手にやって失敗したセルフケアを載せていきます。真似しないでね。
乳首の傷にキズパワーパットを貼った
⇒キズパワーパット(大)しかなかったので、ハサミでちょうどいい大きさに切って貼りました。でも、授乳すると、シールが剥げてしまい、赤ちゃんが誤飲する可能性もあると思うので、おすすめできません。(私のように授乳ストップで傷治療に専念するならいいと思います)
右乳をホッカイロで温めた
⇒温めたらいいとネットで見つけて、ホットタオルがめんどくさいので、ホッカイロをブラに貼りました。結果、真夏のホッカイロはやめておいたほうが良いことが判明。寝苦しさ倍増の上に、キズパワーパッドが高温で溶けてベトベトになります。(後で産科に確認すると、温めるのは逆効果で、冷やすのが正解と言われました)
右乳に溜まった母乳を手で搾乳して捨てた
⇒左乳と足りない分はミルクを飲ませ、右乳に溜まった母乳は、毎回自分の手で搾乳して捨てていました。乳腺炎になっていると思い込んでいたので、飲ませたら悪いと思って捨ててました。これも後で産科に確認すると、飲ませていいと言われました。
このような失敗を経験し、お金をかけて治すことを決意しました。
乳頭ケア商品『メデラニップルシールド』を使用
乳首の傷が痛いので、授乳を控えていたら、乳腺炎一歩手前の状態になり、負のスパイラルに突入しました。
この痛みもとってくれるケア用品はないものかと探して見つけたのがこれ。
『メデラ ニップルシールド』です。
メデラニップルシールドはこんな人に向いてます
〇乳頭に痛みや亀裂がある人
〇扁平乳頭や陥没乳頭の人
届いてすぐに開封したので、パッケージ写真ありません。すみません。
ニップルを入れるケース。正面からはこんな感じ
ここを押さえながら開けます
付属のニップルシールド2枚を入れて保管します
細かいですが、私が一点気になったところが
このケースの開閉のちょうど反対側のこの部分
開閉のたびに、きしむというか、よいしょーとこっちが気を使いながら閉める感じになります(言葉にするのが難しい)
日本製品ならこういう細かいところまで配慮されてますよね
メデラはスイス製品(スイス製が悪いわけではないですよ。現に商品には大満足)
さて、こちらがニップルシールドです
透明で思っていたより、薄いです(厚さは1ミリくらい)
透明のニップルシールドが2枚入っています
これを重ねてケースで保管します。
さっそく、説明書を見てみましょう
いや、小っちゃ!!
日本製品ならこういう細かいところまで配慮されてますよね
メデラはスイス製品(スイス製が悪いわけではないですよ。現に商品には大満足)
しかも日本語はこの部分だけ
使用方法
1.ニップルシールド(肌にあたる箇所)を水で濡らす
2.先端が裏返しになるくらいまで押すし、ヒダ部分を持つ
3.ニップルシールドが乳首の上の中央にくるように装着する
装着時の注意点
水でニップルを濡らさないと、肌に全然くっつきませんでした。
必ず、水で濡らしましょう。
波型の部分が正面から当てた時に上側になります
私の場合、ニップルシールドの先端まで、乳首が届いていませんでした。
下の画像のような状態でした。
ですが、赤ちゃんが吸えばちゃんと母乳も出ていました。
特別吸いずらい様子もなく、哺乳瓶でミルクを時々飲んで慣れているせいか、初めからスムーズに飲むことができていました。
洗浄方法
水ですすぎ、ざっと汚れをとる。洗剤の入ったぬるま湯で洗浄し、最後にまたすすぐ。清潔なふきんで拭く、または乾燥させる。
ちなみに私は、哺乳瓶を消毒しているピジョンの除菌じょーずというアイテムでメデラの洗浄をしています。
レンジで5分チンしても、問題なく使えています。
サイズの選び方
サイズはS・Ⅿ・Ⅼの3つ
S⇒16mm Ⅿ⇒20mm L⇒24mm
この数字が一体どこを測ればいいのか分からず、乳頭の周りを糸で計測しました。
40mmくらいあり、規格外にでかいのか自分の乳は!と驚きましたが、計測する部分を間違っていました
この数値は乳頭の直径です!
みなさん間違わないように気を付けてくださいね
実際に使ってみて感じたメリット・デメリット
メリット
傷ついた乳首の保護をしてくれる
赤ちゃんがおっぱいを飲む手助けをしてくれる
デメリット
完母の赤ちゃんだと慣れておらずうまく吸えない可能性がある
口を大きく開けるのが苦手な赤ちゃんだと飲ませるのが少し大変(ラッチオンの技術を身につけましょう)
デメリットというよりも、赤ちゃんとの相性もあると思います。うちのベビちゃんは嫌がらず、ゴクゴク飲んでくれました。
ケア用品にはクリームと乳頭保護器がある
乳首が切れて痛い場合、クリームや、乳頭保護器を使ってケアするのが効果的です。
私は乳頭保護器だけを使いましたが、痛くてしょうがないという人は少しでも早く治すためクリームを使うと良いですよ。
乳頭保護器・おすすめ3選
おすすめですが、シェア率とほぼ比例していると思います。3大ブランドが使用者も多く、口コミもいいので失敗することが少ないでしょう。
乳頭クリーム・おすすめ3戦
授乳時の痛み軽減!赤ちゃんの抱き方を学ぼう
赤ちゃんの抱き方には色んなバリエーションがあります。
・横抱き
・縦抱き
・フットボール抱き etc
いつも同じ抱き方だと、くわえる部分も同じなので、傷が治りにくくなってしまいます。
抱き方を変えることで、痛みが軽減することもありますよ
とっても分かりやすい動画があるので、
横抱きのポイント
ママと赤ちゃんのお腹を密着させる。おっぱいをあげる側の腕で赤ちゃんをしっかり包み込むようにして支えて飲ませる。
縦抱きのポイント
おっぱいをあげる方太ももに赤ちゃんの足を広げて座らせる。片方の手で首を支え、もう片方の手でお尻を支えて飲ませる。
フットボール抱き
ママの体の横に赤ちゃんの体を流して抱きます。フットボール抱きという名前の通り、ラグビー選手が脇にボールを持っているようなイメージです。授乳クッションがあると飲ませやすいです。
先輩ママが行った乳首ケア
私の周りの先輩ママたちに乳首が痛いときのケアはどうしていたか聞きました。
・乳頭保護器を使った
・参院で薬を処方してもらった
・馬油を塗り、上からサランラップで保湿した
・乳頭クリームを使った
おっぱいトラブルは母乳相談室へ相談できる
赤ちゃんが上手におっぱいを吸えない、母乳の出が悪い、おっぱいが痛いなどなど、悩みは人それぞれ。そんな時は全国に330カ所にある母乳相談室に相談してみましょう。
全国330カ所にあるので、住んでいる地域の母乳相談室を検索してみるといいですよ。私も探したら、家の近くにありました。
桶谷式の質問Q&A
生後1カ月の赤ちゃん、母乳育児をしているが、そもそも母乳は足りているんでしょうか?
母乳が足りているかどうかは「おしっこ」の量で分かります。母乳をちゃんと飲めているかどうかの目安はおしっこが1日6回以上たっぷり出ていること便は1~2回出ていれば、母乳は足りています。
などなど、私もサイトを見て勉強になりました。
しかしうちのベビちゃんは便が2、3日出ないときもあるので、母乳が足りていないのかと心配になりましたが、地域の保健師さんに相談したところ、本人がきつがっておらず、2,3日で出ているなら問題ないと言われました。
分からないことがあると、ネットに情報が落っこちているので、鵜呑みにしてしまいますが、やはり、直接お話を聞くことが、一番安心できると思いました。みなさんも検索魔になりすぎて、余計に不安が増すことのないように、検索はほどほどに。
まとめ
授乳時のおっぱいトラブルは、我慢せずにケア用品を使って早く治すことをおすすめします。
乳頭保護器や乳頭クリームをうまく母乳育児に取り入れ、ママと赤ちゃんどちらもストレスなく素敵な時間を過ごせることを願っています。