iPhone開発者といえば、多くの人がスティーブ・ジョブズと答えることができるでしょう。
ではスティーブジョブズ氏がiPhoneに搭載したかった機能は?
と聞かれると答えることができる人はどのくらいいるでしょう?
タイトルにも書いているので予想はついてしまいそうですが、
意外にも「戻る」ボタンを作りたかったというのがスティーブジョブズ氏の主張だったのです。
2017年6月29日は初代iPhoneが発売されてちょど10年になります。
10年が経過するのに合わせて書籍が出ています。
『The One Device: The Secret History of the iPhone』
ただし、全文英語です。
この書籍で、スティーブ・ジョブズ氏が戻るボタンが必要だと述べていることが分かります。
分かりやすい記事がありましたので、GIZMODEさんの記事を引用させていただきます。
当初スクリーン画面以外すべて排除する予定であったタッチパネル式の携帯電話は、少なくとも1つはボタンが必要であるという話になっていた。それが、私たちが今当たり前のように目にしている「ホームボタン」だった。しかしスティーブ・ジョブズはそれを2つ設けたいと思っていたのだ。ユーザーはきっと操作のための「戻る」ボタンが必要になる、と。それに対してデザイナーのChaudhri氏は、1つのボタンを採用することのすべてはユーザーの信頼性と予測可能性のためだと反論した。毎回ユーザーが押すたびに必ず同じアクションをするボタンを1つにすること。これでユーザーが一目で自分のアプリを確認できる。
–中略–
「もう一度、信頼性の話に戻った」とChaudhri氏は言う。「ユーザーは自分たちの求めていることをきっちり実行してくれる端末を信頼するはずだ。他の携帯電話の問題は、機能がメニューの中に埋もれてしまっているということだ。複雑すぎる」そしてスティーブ・ジョブズに、戻るボタンを設置することはまさにそんな複雑さを引き起こすことになリかねないと、釘を刺したのだ。
「この議論に関してはなんとか私が勝ちました…」と語るChaudhri氏
結局、ジョブズ氏の主張は通らず、戻るボタンは幻に終わりましたが、商品開発に関して、理想を追い求めるジョブズ氏が引き下がったのは少し、驚きです。
商品開発という面でいえば、もうひとつ有名な話があります。
当時、ジョブズ氏は商品の小型化にこだわり、「もっと小型化するように」と部下に命じていました。
指示された部下は一生懸命、小型化に取り組みますが、
ジョブズ氏に「もうこれ以上は限界です」と訴えたのです。
すると、ジョブズ氏は部屋にあった水槽の中に試作品を落とし、泡がぶくぶくと出る様子を見て、
「まだ酸素のスペースがあるから小さくできる」と言ったそうです。
こんな発言をしてしまう分、おそらく周囲に敵も多かったのではないでしょうか。
現代のデジタルはiPod・iPad・iPhoneとジョブズ氏なしではあり得ないと言われるほど、ジョブズ氏が世界に与えた影響は大きいものだと言えます。
さて、こうなると次回発売予定のiPhone8がどんな商品なのかとても興味深いですよね。
どうやら、iPhone8ではホームボタンがなくなるという説が浮上しています。
iPhoneに戻るボタンが必要だと主張したジョブズ氏と、その新作にはホームボタン(つまり、戻る機能を備えている)さえも必要ないと考えているApple。
iPhoneの新しい進化形を見るのが、今からワクワクしてしまいますね。
ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ氏について詳しく解説
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